屋根リフォームの種類と特徴を知って家(屋根)を守りましょう。

強い日差しや台風などの雨風、雪など過酷な状況にさらされる屋根は建物の中でも劣化しやすい部位になります。

雨漏れが発生していれば内部にまで影響を及ぼし、住まいの全体の寿命に関わってきますが、

屋根は見えない場所で劣化に気づきにくく、何が起きているのかわかりにくいです。

そのため、適切なタイミングで点検、リフォームが必要になってきます。

 

主要な屋根材の種類とポイント

屋根材は大きく分けると4種類に分けられます。

「瓦」「スレート(コロニアル)」「金属屋根」「アスファルトシングル」の4つですが、瓦の素材には陶器やセメントがあり、

金属屋根の素材もガルバリウム鋼板やトタンがあったりします。

そして、屋根の製造年代や張り方によっても屋根の耐久性や雨漏りのしやすさが変わります。

粘土瓦

粘土瓦は粘土を成形し、1000℃以上の高温で焼き固めた瓦になります。

日本の伝統的な屋根材で古くから使われてきました。瓦の形には和瓦、洋瓦があり日本家屋だけでなく洋風の建物にも使われてます。

釉薬を塗ってから焼く「釉薬瓦」と釉薬を使わない「無釉薬瓦」があります。どちらも耐火性・防水性に優れ、耐久性も高いです。

劣化や色あせがなく、塗装によるメンテナンスが不要で、瓦自体の寿命は50年以上と長いです。

価格が高いため初期費用はかかりますが、メンテナンス費用がかからないためトータルコストは抑えられます。

粘土瓦は、断熱性が高く、季節による気温差の影響を受けにくいです。遮音性にも優れていて、雨音が室内に響かないなど、

日本の気候に適した屋根材になります。

最近では、災害に強い「防災瓦」が開発され、地震や風災にも強い屋根瓦として進化しています。

スーパートライ美軽(鶴弥)

陶器瓦の素材、耐久性、高級感はそのままに、中空構造にすることで従来品と比べて28%の軽量化を実現した新しい屋根材です。

和形(銀いぶし瓦)53A(栄四郎瓦)

和風に限らず現代建築にも適応する日本の定番瓦になります。

瓦同士で支え合って固定するので地震や台風にも安心です。

外気温の影響を遮断して、暑い夏も寒い冬も快適に過ごせます。

セラム21(新東)

曲線美が特徴的なS形瓦で、三州粘土に特殊な骨材をプラスして、20%以上の軽量化をしています。

防災機能付き2段切込みにより、防災性・施工性がアップしています。

豊富なカラーバリエーションでシックで重厚、華やかな屋根を演出します。

スーパートライ110 タイプⅠ(鶴弥)

伝統の風格と気品を再現した華やかな屋根瓦。スタンダードな形状なのでどんな屋根にもマッチし、

住まいに格調高さと高級感を演出します。

下の瓦のハイパーアームが上の瓦のアンダーロックをがっちりと押さえ込むため強風時や大地震で威力を発揮されます。

耐用年数 約50年~

塗  装 不要

重さ(1㎡あたり) 約45㎏

補修方法 葺き替え、葺きなおし

特  徴 耐水性・防水性に優れ、塗装が不要

 

 

セメント瓦

セメント瓦やコンクリート瓦は、今では生産されていませんが、既存の住宅には使われています。

セメントが主成分なので、基材は灰色になります。そのため表面は塗料で着色されています。

これらは、粘土瓦と違い定期的な塗装が必要になります。

粘土瓦と形が似ているため間違えないようにしないとダメです。

また、セメント瓦とコンクリート瓦では、塗装時に使用するシーラーが異なる点も注意が必要になります。

耐用年数 約30年~40年

塗  装 必要

重さ(1㎡あたり) 約45㎏

補修方法 塗り替え、葺き替え

特  徴 セメントを固めて瓦のようなフォルムに仕上げた屋根材なので、セメントが主成分になります。

 

スレート

スレートは、強力な繊維質であるアスベストを含ませたセメントを主成分とし、成型した厚さは5~6㎜の薄い屋根材です。

現在流通しているスレート系の屋根材には、発がん性の影響からアスベストは含まれていません。

化粧スレートやコロニアル、カラーベスト、平板(へいばん)スレート、軽量スレートと呼ばれることがあります。

人造スレートの重量は粘土瓦の半分程度と軽量になってるので地震による揺れが少なく、住宅の耐震性を高めることが出来ます。

色やデザインも豊富に用意され、断熱性にも優れるという特徴があります。

また、他の屋根材に比べ価格が安く、施工も簡単なので短期間で施工が出来るので施工費が抑えられます。

表面の塗膜が劣化すると色あせるため、約10年で塗装を行い30年ほどで葺き替えが必要となります。

表面の塗装が劣化すると苔やカビが発生する場合があります。また、積雪、強風、人が乗った重みなどで割れることがあり、

雨漏れにつながるので5年ごとを目安に確認しましょう。

コロニアル遮熱グラッサ(ケイミュー)

色あせの原因となる紫外線に強く、汚れもつきにくいトップコーティングで美しい発色を長時間キープします。

グラッサコートに遮熱機能をプラスし、太陽光の赤外線を反射し、室内への熱の伝達を抑えることで夏の室内を涼しくします。

カラーベストレイシャスガラッサ(ケイミュー)

大割感あふれる一文字の中に天然石調の荒々しさと風格が漂い、和洋問わず多様なスタイルに合う横一文字葺き。

30年経過後もほとんど色あせが発生しない高耐久なスレートになってます。

グランネクストうろこ(ケイミュー)

うろこを連想させる形状が、住まいに特徴的で個性ある表情を創出します。

耐用年数 約20年~30年

塗  装 約7年~10年で塗装

重さ(1㎡あたり) 約20㎏

補修方法 塗り替え、重ね葺き、葺き替え

特  徴 2004年以前の商品は、アスベスト含有の可能性があるので注意が必要。

 

金属(ガリバリウム鋼板)

ガリバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンから成る「アルミニウムー亜鉛合板めっき鋼板」のことを言います。

非常に軽く、地震発生時の揺れを小さく抑えることができ、耐久性が高く、ひびや割れが発生しにくい、

燃えない、水がしみこまない等の金属ならではのメリットも多いです。

金属ながら、非常にさびにくい特徴も持っています。

デメリットとしては、金属であるゆえ、熱を伝えやすく夏場に高温になりやすい、雨音が響きやすい等があげられます。

近年では、太陽光を反射する遮熱性鋼板が使われているものもあり、室内の温度上昇を抑えることができたり、

断熱材の使用で断熱性や遮音性が高まるため、断熱材と一体成型のものも普及しています。

スーパーガルテクト(アイジー工業)

特殊な「ちぢみ塗装」で高級感のある質感があって、断熱材との一体成型になってます。

表面に遮熱性塗料を施した「高耐久ガルバ」により断熱性と優れた耐久性を発揮します。

塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年間保証があり、沿岸地域も保証対象になってます。

横暖ルーフ(ニチハ)

優れた機能、充実の長期保証、広い施工地域が魅力の「超高耐久横暖ルーフ」は、和風、洋風のどちらの住宅スタイルにも

マッチします。

遮熱鋼板と断熱材を一体成型した「高機能金属製屋根材」になります。

「aS」と「S」タイプは塗膜15年、赤さび20年、穴あき25年保証で、北海道を含む全地域が施工可能で

海岸500m以遠で保証対象になってます。

リコロニー(ケイミュー)

雨や風に強いのはもちろん、金属ならではのシャープな仕上がりで外観を美しく演出し、防災やレジリエンス、

遮熱性のアップにも期待できます。

同社「カラーベスト」への重ね葺きに最適なリフォーム専用金属屋根材で、専用の接着剤で強力接着するため、

短い工期で施工可能になります。塗膜、赤さび10年、穴あき25年保証になってます。

T・ルーフ(LIXIL)

ガリバリウム鋼板に細かい石粒をコーティングした、天然石付き鋼板屋根材になります。

石粒が雨を受けるため雨音を小さくする効果もあります。

30年間塗り替えが不要で、メーカー保証も長いです。

雨水や強風に強いインターロッキング工法を採用してて、基材の腐食による穴あき、亀裂30年保証になってます。

耐用年数 約30年~40年

塗  装 約15年~20年で塗装

重さ(1㎡あたり) 約5㎏

補修方法 塗り替え、重ね葺き、葺き替え

特  徴 軽量で耐候性に優れ、最も多く使われている屋根材となってます。

 

アスファルトシングル

シングル屋根の歴史は古く、北米などでは100年以上もの間メジャーな屋根材として使われてきてます。

不燃布やグラスファイバーなどの基材にアスファルトを含侵させ、表面に細かい石粒を貼り付けたシート状の屋根材になります。

柔軟性があるシート状のため、曲面への施工も可能で、現場でのカットも簡単で加工がしやすく、

いろいろな形状の屋根に対応できます。

石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあり、洋風な家だけでなく落ち着きのある和風の家にもマッチします。

瓦屋根のような硬い屋根材のようにひび割れたり、金属屋根材のようにサビついたりしないメリットがあります。

石粒で覆っているため傷つきにくく、防水性、耐候性、耐久性に優れてて、軽量で耐震性も高いため、

地震対策にも適した屋根材になります。

ロアーニⅡ(田島ルーフィング)

天然砕石仕上げで重厚感があります。

10年ごとの正しいメンテナンスで10年目、20年目の塗装は不要になってます。

ロフティー(田島ルーフィング)

天然石の砕石粒による重厚感、繊細で微妙な陰影、雨に濡れると黒石のように深く、漆黒の輝きを放ちます。

耐用年数25年です。

リッジウェイ(旭ファイバーグラス)

軽量で柔軟なので地震時に建物への負担を軽減したり、雨音を和らげるといった機能上の特性や個性的な色合いと

独特なデザインによる高い意匠性が魅力になってます。

アルマ(ニチハ)

2層構造で天然石の色合いが美しいアルマは、和・洋・モダン住宅に対応する高いデザイン性を持ってます。

耐用年数 約10年~30年

塗  装 10年程度で塗装

重さ(1㎡あたり) 約10㎏

補修方法 塗り替え、重ね葺き、葺き替え

特  徴 アスファルトを主成分にした屋根材で、やわらかく簡単に折り曲げられるシートの形になってます。

アメリカでは80%以上の住宅で使用されてます。

 

屋根リフォームのポイント

屋根を長持ちさせるためには劣化の症状を見極めた上で定期的なメンテナンスを行うことが大切になります。

劣化状態の見極め

色あせ

苔、カビ

ひび割れ

屋根材の保護・美観

種類によって耐用年数が異なる

下地の防水シート(ルーフィング)は一般的に20年で交換

雨漏れなどの不具合

劣化が進むと、見た目だけでなく建物内部にも実害が生じる

 

屋根に関する基礎知識を押えて適切なリフォームを行えば、住居を長持ちさせることにつながります。

 

屋根リフォームの種類と特徴

屋根リフォームは、保護と美観を取り戻す「塗り替え」、既存屋根の上に施工する「重ね葺き」、

下地ごと新しくする「葺き替え」の3種類があります。

劣化状態や、使用されている屋根材に合わせて適切な工法を選びましょう。

 

塗り替え

屋根に塗料を塗る

塗り替えは屋根のリフォームの中でも一番手軽なリフォーム方法であり、下地がそこまで傷んでいない場合に有効な方法になります。

美観や機能性を維持するために定期的に塗装を行うようにしましょう。

塗装が必要ない屋根材の場合は、外壁塗装と同じタイミングで屋根の点検を行うようにすると安心です。

手間や費用がかかるため、つい後回しにしてしまいがちですが、放置すると塗装だけではなく大規模なリフォームが必要に

なってしまう可能性もあります。

 

重ね葺き(カバー工法)

既存の屋根の上に、新しい屋根をかぶせる

重ね葺き(カバー工法)は、既存の屋根を撤去せずにそのまま新しい屋根材を上からかぶせる方法のことをいいます。

下地は傷んでいなくても、屋根材が傷んでいるという場合に選ぶことが出来る工法です。

既存の屋根を撤去・廃棄する費用や手間がかからないため、費用や工期を抑えることが出来るのがメリットになります。

見た目が新しくなるだけではなく、屋根が二重構造になることから断熱性や遮音性といった性能が上がるのも

うれしいポイントになります。

 

葺き替え

既存の屋根材を撤去して、新しい屋根を施工する

屋根の張り替えは、屋根材と下地の劣化が進んでいる場合に全てを新しくする屋根のリフォームになります。

既存の屋根の撤去・廃棄が必要なので費用と手間がかかってしまいますが、新しい屋根材の種類を選ばないことや下地の点検を

同時に出来ることがメリットになります。

張り替えをしなくてもいいように定期的な点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

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サンコウホームの屋根リフォーム施工事例

『ガイナ』で屋根塗装リフォーム

費用:88万円 工期:2週間

ガイナは遮熱性に優れていて、太陽から受ける影響を95%反射するため、夏に涼しく快適な空間にしてくれます。

詳しい施工事例は下記をクリックしたらご覧いただけます。

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『セネター』で屋根葺き替えリフォーム

費用:134万円 工期:6日間

超軽量屋根セネターは耐久性・耐候性が向上するだけでなく、雨音が静かで伝わりにくくなっています。

詳しい施工事例は下記をクリックしたらご覧いただけます。

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サンコウホームの屋根リフォームは、ご紹介した上2つ以外にもホームページでご覧いただけます。

何かお聞きしたいことがありましたらお気軽に下記までご連絡ください。

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